大規模な医療機関は多角的な能力を身に付けたい人に最適な職場です。
どんな診療科が好きなのか、向いているのかがハッキリしないのなら、大規模な総合病院や大学病院への転職を検討するといいでしょう。
一方、クリニックとは診療所のことで、病床は19床までと定められています。
小規模な医療機関という定義になるため、診療科が少数に限定されています。
例えば、脱毛専門クリニックであれば、脱毛以外の対応をする必要はありません。
AGA専門クリニックであれば、男性型脱毛症に特化した治療をします。AGA専門クリニックで腹痛、精神疾患、骨折などの対応をする必要はないわけです。
そのため、働きたい診療科が明確になっている看護師は、クリニックを職場に選ぶメリットが大きいです。
大病院だと配属先が変わるケースがあり、自分の希望する仕事に就けない可能性が高いです。
それに対し、クリニックであれば、専門外の看護を任されることはないです。
一つの分野に集中できるため、今後に活かせるスキルを習得することができるでしょう。
その他、クリニックは地域に根差した運営をしているため、患者さんとの距離感が近いという特徴もあります。
医療スタッフの人数も少ないため、院内で派閥が生じる可能性は低いです。
大病院と比較してコミュニケーションを取りやすい傾向があるため、大勢の医療スタッフとうまくやっていく自信のない看護師がクリニックに転職するケースが多々あります。
診療時間が決まっているのも魅力で、定時には帰宅できることが多いでしょう。
残業や夜勤は体にこたえるという人は、クリニックを働く場として選ぶ傾向があります。